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村上春樹の小説を読んで、プールに通いたくなった。夏が来る前のことである。
持病の腰痛を緩和しつつ日々の運動不足を解消するには、身体に負担の少ないプール(水泳)が良いと言われていたし、平日に会社帰りでも寄ることができる市民プールがある。夏が来る前は残業もなく、毎日定時で帰宅していたため、夕方の時間をつかうことが可能だったのだ。
下の写真は、インターネットから持ってきたこの市民プールの写真である。奥に見えるのがウォータースライダーで、子供連れで遊ぶことが可能らしい。その下が子供用の浅いプール。手前が大人用の25mプールで、向かって右の3分の2以上のスペースは水泳教室、速く泳ぐ人などのために縦にコースのロープが張ってある。向かって左はロープの張られていない広めのフリースペースになっており、水泳練習や水中歩行(ウォーキング)に使用できるようになっている。
奥の正面に更衣室につながる入り口があり、正面奥左側にはジャグジーと低温サウナがある。
この写真は昼に撮られたもののようだが、私が行くのは会社帰りの夜間なので、当然のごとく窓の外は暗い。休日の明るいうちにも行ってみたいものだとは思うが、休日はなかなか外出する気になれず、未だ昼に行ったことはない。
夏前に1~2回行ってみたあと、通うつもりで回数券を購入した。10回分の値段で11枚買える。1回分は630円。安い方ではない。週に1回くらいのペースで通うなら高くもないと判断した。
しかし、せっかくの夏だったが、夏の期間中はプールに行くことができなかった。ちょうど夏ごろから、残業をすることにしてしまったのである。9月に入った時点で、回数券を1枚しか使用していなかった。残り10枚、1週間に1度の頻度で行くとしても、そろそろ再開しないと冬が来る前に使い終わらない。12月ごろから夜は道路や車が凍り始め、遅く帰宅することが難しくなるので、このプールが温水プールとはいえ、11月末までには使い切らなければならない。来年以降まで回数券を残しておくと、使えずに無駄になる可能性もあるからだ。
この施設では、入館・退館時にタイムカードを使用し、1回につき2時間までとなっている。実はプールの他にトレーニングルームなども備えているので、回数券や入場券を買った人はプールだけでなく必要に応じて他の設備を利用することもできる。どの設備を使用してもいいが、1回につき2時間までなのである。延長料金を支払えば延長することもできる。トレーニングルームを使用するには事前レクチャーを受けなければならないので、私はプールだけを使用している。
このプールでは市民向け・子供向け水泳教室などを開催しているので、私はその曜日や時間帯を避けて行くことになる。よって、だいたい火曜か水曜か木曜になる。
水泳と言っても、まともに25mを泳いだりしたのは小学校のときだけで、かなりのブランクがある。その上、平日に行くのでクタクタに疲れてしまうと翌日の仕事がつらくなる。だからウォーキングやビート板によって、ゆっくりめの動きをすることにしている。
プールで運動した際のカロリー消費量は、その他のスポーツに比べ、誤植かと思うくらい桁が高い。カロリー消費量の数値は、性別や年齢、体重にも関わってくるが、私の場合は以下のようになっている。
運動の種類 | 運動した時間 | 消費カロリー |
ジョギング | 60分 | 542.29kcal |
バドミントン | 60分 | 399.58kcal |
エアロビクス | 60分 | 285.42kcal |
太極拳 | 60分 | 256.88kcal |
水泳(クロール) | 60分 | 1198.75kcal |
同じ60分間の、しかもひどく疲れるスポーツに比べても、桁が1つ違うのである。走ることはキライなのだが、その大変なジョギングを60分の半分の30分続けたとしても、バターを塗った食パン1枚のカロリーに満たないのである。大変に非効率的と言っていい。もちろん、ジョギングやマラソンの好きな方はやっていただいて構わないが、私は10分でも走るのはイヤだ。
その点、水泳のクロールは素晴らしい。30分やっただけで、お腹いっぱいに食べた朝ごはんのカロリー量全てを消費する勢いである。これなら、安心してショートケーキなりロールケーキなりシュークリームなりを1個丸ごと食べられる。一説によると、プールのカロリー消費量が桁違いに高いのは、体温より低い水につかっているだけで、人間の身体が体温を維持しようとする機能と相まってカロリーが多く消費されるのではないか、ということである。つまり、水につかっているだけでいいのである。クロールをしなくても、30分ウォーキングをしただけでマックシェーキ1杯分くらいにはなるのだ。こんな楽な運動は他にない。
私の1回のプール内容は以下の通り。
最初の10分間はゆっくりウォーキングする。
次の20分間はビート板を使って泳ぎ、必要に応じてクロールをし、疲れたら無理せず歩く。(この辺が小学校時代の体育の授業と違う。苦しくても、何が何でも対校試合(通常の児童でも、4年生以上は近隣の小学校との年1回の対校試合に出させられた)のために25m立ち止まらずに泳がなければならなかったのは苦痛だった。ちなみに小学校4年のときに泳げなかった私は、「水中歩行」という競技に回された。)
プールの中にいるのは30分までとしている。温水プールではあるが、30分目くらいから腹が冷えてくるためだ。その後ジャグジー(要するにブクブクの出る風呂)に入って身体を温める。これが至福の時間。
次はサウナ。80度から90度くらいの低温サウナで、内装はロッジのようになっている。床、壁、作り付けのベンチが木で、奥にレンガ炉風の熱源ヒーターがある。ラジオがかかっており、密室のため外部の雑音は遮断されていて、少し日常から離れた優雅な気分になれる。12分入ったら5分休憩し、またダイエットのためにはその1セットを複数回繰り返す「反復浴」が良いと聞いたので、最初は実践してみようと思った。サウナの中にある時計も、12分時計(1周で12分)になっているし。しかし反復は2セットが限度だった。2セットやっただけでも、心臓がバクバク動悸し、帰りの運転が相当つらく、夜はヘトヘトに疲労して作業が何も手につかず、すぐに寝てしまわなければならなかったからだ。今は安全のため、1セットだけにしている。私はOL病にかかっているので汗が出にくい。汗腺がつまっているようである。なのでサウナに入っても汗が出ず、逆にプールの水で多少濡れている腕などがカラカラに乾いてしまう。そんな私でも、さすがに7分経過後くらいから汗が滲み出してくる。これで新陳代謝力を回復できればいいが。
以上のメニューをこなし、着替え、上がった後の休憩などを含めるとちょうど90分~2時間くらいとなる。この施設の開館時間は21時までなので、少々残業したとしても2時間まるまる利用することはできる。ただ、残業後は疲れてとてもプールなど行く気になれないので、通常は早めに切り上げた日に行くことにしている。
行くときは、「よし、今日こそは行くぞ!」と気合を入れないと行けないのだが、行って終えたあと休憩しているときなどは、普段はない心地よい疲労を感じることができる。ただ、村上春樹の小説のように、「2時間みっちり泳いで」などということは実現できそうにない。