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スーパーマーケットには大きく分けて2種類ある。

カナダのスーパーマーケットと、中国のスーパーマーケットだ。

品揃えも客層も店員の態度も全く違うし、店内のにおいも全く違う。

IMGP1697.JPG

←代表的な「カナダのスーパー」Save on foods (in リッチモンド)。会社のすぐ裏手にあるので、ランチの買い出しなどに便利。





IMGP1695.JPG
←会社の近くにあった「中国のスーパー」。カナダのスーパーと違って、すぐ食べられるお惣菜みたいなのはあまり置いてなかった。ランチにできるものといったらカップ麺くらいか??
ちなみに、中に入っているパン屋さんは、私たちの就業時間前には開いていない、就業時間後には閉まっている、という点で非常に不便であった。


 今夜は寄せ鍋だ!すき焼きだ!などというように、日本の食材が欲しかったら中国のスーパーに行くこと。日本の食材なら大抵は揃います(キノコ類の種類は少ないかも)。多少店内がうるさくて中国語の店内放送がかかっててニオイがきつくても我慢しよう。何のニオイか分からないが、香辛料と薬草と漢方と生ものが混ざったようなニオイが嗅げる。レジの店員さんは中国語で値段を言ってくれるので、中国語を勉強している人の役には立つでしょう。ちなみにレジに数字で値段が表示されるので、中国語で言われても特に支障はない。同僚の一人は「なんとなくムカつくから、毎回わざと “Pardon?” って聞き返してやるんだ。」と言っていた。その気持ちも分からんではないが、私は面倒なのでそのまま払ってしまう。

※中国の人は、アジア系の顔をしている人間は皆中国語がしゃべれると思っているふしがある。バンクーバー近隣(特に南のリッチモンド市など)に住んでいる中国人は広東語をしゃべる人たちなのだが・・・。私も何度も広東語で話しかけられた。こういう人たちは、逆に英語がほとんど、もしくは全くしゃべれないことが多い。こっちが英語で「中国人じゃないんです」「中国語話せないんです」と言うと、たいてい彼らは「ちぇっ、なんだよ、紛らわしい顔しやがって!!」という感じで謝りもせずプイッといなくなってしまう。こっち来てからだいぶ中国人に対する印象が悪くなってしまった。愛想は悪いし、列に平気で割り込んでくるし、ぶつかっても謝らないし(中国系移民の3世でカナダ生まれの知人も、中国人のマナーの悪さに憤っていた)。横断歩道を渡ろうとして危うく轢かれそうになったこともある(信号無視なので完全に車のほうが悪いのに、車を運転していた中国人の男がわざわざウインドウを開けて中国語で私に何かどなってきた)。



反対に、せっかくカナダに来たんだから、カナディアンと同じようなものを買ってみよう!日本でも毎日洋食派だったのさ!という方は、カナダのスーパーマーケットに行くと良いでしょう。レジで英語の練習ができます。ただし、日本の食材に慣れている人には、甚だ寂しい限りの品揃えだったりもする・・・。特に野菜・・・。見たこともない野菜が所狭しと積み上げられており、見慣れた野菜(大根とかゴボウとか)は置いてません。よく日本人の友人と、「何か食材を買おうと思ってカナダのスーパーに行っても、結局何も買わずに出てきちゃうんだよね~」と話しているくらいだ。カナダのスーパーには不思議な食材、見たこともない食材が、野菜以外にもたくさん置いてあるので、一見の価値あり。特に加工食品系は、「これどうやって食べるの?」という感じだ。私はホームステイのとき、一緒にスーパーに連れていってもらったりもしていたので、ある程度は予測ができた。パンとシリアルと冷凍食品の種類は豊富。

IMGP1702.JPG


←パック詰めのお寿司も売っている。このアボガド・ロールで600円くらい。





ただし、カナダのスーパーで売っているものは、あまり小分けされていない。一人暮らしだと、使いにくいかもしれない。カナダの家庭では、アメリカと同じように、大きな冷蔵庫や冷凍庫に買いだめしておくのが普通だからか。私がいたホームステイでも、地下室にでっかい冷凍庫が2つ、冷蔵庫が1つ、キッチンに冷蔵庫が1つ、その他にパントリー(食品庫)もあった。

<注意!!>
カナダのスーパーでは、会員証を作らないと、バカみたいに高い代金を支払う羽目になる。会員証はサービスカウンターで申込書に住所氏名を書くだけで無料で作れるので、買い物をする前に作っておくと良いと思う。私はそのことに買い物途中で気が付き、買い物かごを売り場の床に放置してサービスカウンターに行き、会員証カードを即時発行してもらい、買い物かごを取ってきてレジに並んだ。なお、長く使うと、ポイントが貯まって、景品と交換してもらえる。私は Safeway と Save on foods の会員証カードを持っていた。会員証を使うと、10ドルのものが6ドルになったりする。・・・どういう経済システムになっているのか全くもって不明だ。



カナダで売られている牛乳について。私は濃いめが好きなのだが、こちらでは脂肪分が0%、1%、2%、3.5%のものしかない。売れ筋は1%か2%のようだ。健康を考えて、ということなのだろうが、パンにあれだけたっぷりバターを塗ったり、毎朝お砂糖たっぷりのシリアルを食べていたりしたら同じことなのではないだろうか。私も時間がないときにはシリアルを食べるので牛乳は必需品なのだが、なんだかサラサラして日本の無脂肪乳のような味がして、満足できない。


中国のスーパーで買ったものの一部をご紹介しよう。ホームステイ中は食費が含まれていたので、たまに自販機でミネラルウォーターを買う以外には食べ物を買ったことがなかった。そのため、初めてスーパー巡りをしたのは4月に入ってからだ。

IMGP1116.JPG

 

←初めて中国のスーパーで買ったものたち。
 こくまろカレー、納豆(明太子となめ茸のたれ付)、料理酒、みりん風調味料、バーベキューソース、食パン、ヨーグルト、もやし、キャベツ、タマネギ、味付けメンマ、野菜の肉まん(冷凍)。




IMGP1117.JPG
もろい美しい司紅蕃茄味棒餅。

なんのこっちゃ?

・・・・Tomatoの下に書いてある商品名である。



このように、中国のお菓子は何故か意味不明の日本語と中国語を組み合わせいて、面白い。
蕃茄はトマトのことらしい。棒餅は、プリッツ。トマト味のプリッツ。安くて大容量でけっこうおいしいよ、このお菓子。

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今回は、The Boiled Egg & Soldiers(ゆで卵と兵士たち)というイギリスの家庭料理をご紹介しよう。

以前も書いたと思うが、2月から3月にかけての2ヶ月間私がホームステイしていた家庭は、イギリス出身だった。そのため、毎日の夕食に「イギリス風」の料理が出ることも多かった。(ホストファーザーがプロのシェフ並みの腕前。)

私がこの奇妙な名前の料理(料理というより、シンプルな朝食)を知ったのは、ホストマザーと会話していたとき。

私「弟が今、自衛隊(Self Defence Forces)にいるんです。家族と離れて暮らしています。」
マザー「Self Defence Forcesって?」
私「弟がいるのは、軍隊(Army)みたいなものです。でも憲法で決められていて、軍(Army)とか兵隊(Soldier)とかっていう用語を政府が言っちゃいけないんです。」
マザー「ああ、日本のArmyね。それなら知ってるわ。正式には軍隊って言っちゃいけないのね?・・・その話で思い出したことがあるわ。イギリスからカナダに移民した友人の一人で、戦争反対、平和主義者の女性がいるんだけど、その人には息子が一人いるの。ある日、私がその人の子供にThe Boiled Egg & Soldiersを出そうとしたら、その人ったら、『それはThe Boiled Egg & SoldiersじゃなくてThe Boiled Egg & Peace Keeping Troopsよ!!』と言い直すのよ(笑)。」
私「Soldiers??The Boiled Egg & Soldiersってなんですか?」
マザー「イギリスの伝統的な朝ごはんよ。今インターネットで写真を見せてあげるわね。」

⇒この後インターネットで検索したところ、写真どころか作り方の詳細な音声付きムービーが出てきた(マザーも知らなかったらしく面白がって熱心に見ていた)。そのムービーで、この料理の全貌が明らかになった。

<気になる方はこちら!!>
↓↓↓
http://www.videojug.com/film/how-to-make-boiled-egg-and-soldiers
※問題の料理のレシピを詳細に解説したムービー。英語のリスニングの練習になります(笑)
 それにしてもばりばりのイギリス発音だなぁ~~。


<よく分かる解説>

“自衛隊”は、英語では Self Defence Forces という。(←弟の身分証にも書いてあった)
読んで字の如く、自分を守る武力ということだ。軍隊とは一文字も入っていない。

Soldier は兵士のこと。
Peace Keeping Troops は「平和維持部隊」という感じ。

ホストマザーの友人は平和主義者なので、子供に教える言葉にしても、日本の「自衛隊」のような用語を使った。という、一種の笑い話であった。


ホストファミリーの家を出る3月31日の朝、最後に噂のThe Boiled Egg & Soldiersを食べてみたい!という願いを聞き入れてもらい、作ってもらった写真がこれ↓

IMGP0895.JPG
卵を半熟になるようにゆで、上部の殻をバターナイフで割る。
エッグカップに置く。
パンをトーストし、バターを塗って、4~5本に切る。
このトーストの1切れ1切れがソルジャー(兵士)なのだそうだ。
あとは、パンを半熟卵につけて食べる。



いたって単純なイギリスの朝食。

切ったトーストを何故ソルジャーというのかは分かっていないそうだ・・・・。(肝心なところなのに・・・・。)

この写真に写っているエッグカップは、私がファミリーにプレゼントしたものだ。この前日の3月30日(金)、豪華なレストランを予約してファミリーのおばあさんの誕生会をした。(多分、私のお別れ会の意味合いも少しあったと思う。)その席で私がファミリーにプレゼントした。

先にThe Boiled Egg & Soldiersの話を聞いたとき、「これを食べるときはエッグカップを使うのよ」と教えられ、エッグカップなるものを見せてもらった。プレゼントには普段使う日用品が良いだろうと思っていた私はハイカラな4色(パステルカラー)セットのエッグカップを買ってきたのだ。おばあさんもイギリス人だし、普段はアパートで一人暮らしをしているホストシスターもずっと可愛い色のエッグカップが欲しかったというし、私のチョイスは想像以上に感激された。

ちなみに、おばあさんへの誕生日プレゼントとして私がこっそり買ってきたバラの花束も感動された。カナダに来て右も左も分からない私にいろいろ親切にしてくれたファミリーだから、記念になるプレゼントがしたかったのだ。うまくいってよかった。

もひとつおまけに、この豪華なレストランで給仕として働いている男の子、実はThe Boiled Egg & Peace Keeping Troops のお母さんの子供らしい。

当の本人!?

すごい偶然もあるものだ。

生涯忘れられない思い出になりそうだ。

6月4日(月)から、バンクーバー市の南にあるリッチモンド市というところで働くことになった。翻訳会社だ。

5月中旬から職探しをしていて、幸運にも見つけた就職先(翻訳会社)。

【導入】
5月11日(金)付でインターンシップが終わり、語学学校を修了することになった。当初に決めていた予定は「語学学校+インターンシップ」だけだったので、これで予定は全部消化したことになる。引き続きカナダで生活していくための糧を探さなければならないのだ。行き当たりばったりの計画だったため、今後のことなど何も考えていなかったが、貯金も10万円を切っていたので、とにかくなんでもいいから仕事を探さねばならない。仕事が見つからなければ、帰国するより他ない。

勿論当初から、インターンシップ後は働こうとは考えていたが、就職先のことなどは実際に行ってみてからでないと見当がつかない。(と留学エージェントのコンサルタントの人も言っていた。)

とりあえず、インターンシップ先であったNPOでそのままボランティアさせてもらうことにした。これなら生活費以外のお金をかけずに英語の練習ができる。このNPOはかなり居心地がよく、いろんな団体が出入りする建物内の雰囲気も温かく、他のボランティアの人たちやインターンシップ生との交流もでき、国際色豊か。自然もたくさんあるし、立地的にも、バンクーバーで一番といってもいいくらいのエリアに位置する。しかしボランティアは無給。このままではやはり資金切れで帰国の憂き目に遭ってしまう。


【職探しのために行ったこと】
というわけで開始した就職活動。とりあえず王道の「バンクーバー新報」「Oops!」などに当たってみることにする。これら日本人向け日本語フリーペーパーには、毎号求人情報が載っている。他には、これも王道「JP CANADA」というインターネットサイト。JPカナダには、求人情報の他、空き部屋情報、売ります買います、教えて!、遊ぼう!、など、各種情報が入り乱れている。インターネットなので情報の回転も早く、求人情報や空き部屋情報は即日終了(希望者が見つかった)ということも頻繁にある。

上記の日本人向け情報では、主に「日本料理店(いわゆるジャパレス)」「寿司職人」「日本人向けお土産屋さんの販売員」「日本人向け観光ツアーガイド」といった、英語が出来なくてもOKというものが多い。逆に言うと、英語を使う機会はそんなにない。

カナダにいるのだからなるべく英語を使った仕事をしたいと思い(まあ当然だ)、現地の人も見る一般紙や派遣会社求人情報などもインターネットで探してみた。市内のコミュニティー・センター(イベントや講習会などもやる公民館のようなもの)にも顔を出して張り紙をチェックし、情報誌で見つけた一般向けイベントにはできる限り参加してみることにした。

バンクーバーでの仕事探しは、何よりもコネとツテに限る。顔の広い人が勝つ!!というのが常識なので・・・。


【結果1】
カナディアンと同じ立場で応募したカナディアン企業のほうは惨敗。メールで何社にもレジュメ(履歴書)を送ったのだが全然回答なし。レジュメ自体について言えば、語学学校のビジネスコースで先生に添削してもらったものだし、日本から持っていったレジュメ作成の解説本から抜き書きした英文も多いので、英語的な不備・構成上の不備はないと考えて良いと思う。問題は中身だ。もちろん「日本人の名前」であることが選考に悪影響を及ぼしているということは考えられない。カナダで生まれてカナダで育った生粋の“カナディアン”であるけれども両親とも日本人で、見かけは完全に日本人、名前も日本人、という【ジャパニーズカナディアン】は結構普通だからだ。どうやら、「カナダの大学を出ていない」「カナダでの就職経験がない」ということが悪いらしい。もちろん他にも選考に漏れる項目が存在していた可能性はあるが、文章はほぼ完璧、日本人の氏名が悪いわけではない、ということを鑑みるに、書類選考の大敵は「カナダ経験が浅い」ということと考えて差し支えないだろう。

カナダ企業で言えば、2つだけ面接に呼ばれたものがあった。1つは、ダウンタウンにある外国人向け学校(学位が取れる)の日本人カウンセラー兼マーケティングの職。募集を開始したばかりなので、とりあえず応募者全員を面接しているという。やっぱりね・・・・。マーケティングの経験もカウンセラーの経験も全くないのに、面接に呼ばれるわけないと思ってた。書類選考が通ったわけではなかったのだ。面接は中国系らしき現場責任者によって英語で行われた。選考結果はもちろん「×」。

もう1つは、各家庭向けに天然ガスを数年先まで固定価格で売る会社で、そのお得さを説明して契約を取り付けるという営業の職。これも、なんで私が面接に呼ばれたんだろう?というような職だ。というか、面接に呼ばれても最初は何の会社なのかすらよく理解できなかった。面接の2日後くらいに説明会があるからもう一度来てくれと言われ、念のため行ってみた。白人、移民系の人、各種入り乱れた中で、30人くらいを対象にした説明会だった。分厚い資料が配られ、いかにも営業マンという感じの白人男性が、販売員として頑張れば月収ウン万ドル稼げる、全くの素人だった○○さんは数ヶ月でこういう営業成績を上げて・・・・というような内容を延々と熱弁していた。これは・・・・大丈夫なのか?何か怪しい勧誘系か団体系だったらどうしよう・・・・と不安になってきた。説明によると、営業スタッフとしての固定給はゼロで、全て販売ノルマによる達成度で給料が支払われる契約社員制。オフィス勤務ではなく、オフィスに一旦集まって、車で移動させられ、とある交差点で降ろされて各家庭をピンポンして商品を売りつけるという、まさに訪問販売。私が面接に呼ばれたのは、たいして英語話せなくても、日本人家庭向けの販売員として使えるかもしれない、という思惑があった模様。説明会に集まった人は、いろいろな人種・国籍の人のようにも見えたからだ。

いくら日本語でさせてもらえるかもしれないとはいえ、営業自体やったことないし、説明会の営業マンの人の解説も半分くらいしか分からなかったし、だいたいにして固定給が無く毎日違う人と会って訪問販売するなんて、冗談じゃない。やれるわけがない。業務内容が明らかになるにつれて(説明会に出ないと詳細な内容が分からないようになっていたため)、早々に辞退しようと決意した。第1回目の説明会のあと、運良く中国系男性と白人女性の二人組(説明会参加者)と会話する機会を得た。ビクトリアの大学を修了したというその女性は、「毎日毎日訪問販売に行くような仕事なんて耐えられないわ。私はオフィスで毎日こつこつとやっていくような仕事を探してるのよ」と言い、男性のほうも「仕事を探してはいるけど、こういうのは遠慮したいなぁ」と言っていた。そういうわけで、第2回目の説明会には行かなかった。これについては、それっきりである。まぁ、でも、良い経験にはなった。しかしドキドキしたよ・・・・・怪しい団体に捕まったらどうしようかと心配した。あとで調べたら、天然ガスをめぐるこのビジネスは最近始まったばかりで、各社が競って契約件数を稼ごうとしているらしい。別に怪しい職業ではなかったようだ。しかし、私は営業だけはできない。


【結果2】
他に、日本の某現地旅行会社から1件面接に呼ばれたので行ってみた。こちらがまたヒドイ話で。紙上の求人広告では「オフィスで働く事務員とツアーガイドの募集」だったので、私は「事務員」のほうに応募したつもりだった。しかし実際行ってみると、『オフィスのほうはもう一杯なんですよねぇ~。ツアーガイドのほうでどうですかね?』ということだった。一応話を聞いてみることにした。

『今、ワーホリで来てるガイドさんがビザ切れで帰国しちゃうんで補充なんですよ。給料は、ワーホリなので時給8ドル(約800円)になります。仕事内容は、空港に行って日本からの団体のお客様をピックアップし、当社のバスに乗せ、ホテルまで連れていってチェックインのお手伝いをする。以上です。チェックインの際にもし何かトラブルがあれば、英語を使う機会もあるかもしれませんねぇ。もしお客様の飛行機が遅れたとしても、空港でお客様と会った時点から勤務開始となります。交通費は支給しますが、空港までの移動時間やお客様を待ってる時間は勤務時間には入らない(無給)のでご了承くださいね~。お客様の飛行機の到着時刻なんかが前日夜遅くに変更になる場合もあるので、深夜か早朝にそれの確認してもらう必要があります。それと、休みの日でもお客様の都合で急に空港行ってくれなんてこともあるかもしれませんが、休みの日に呼び出しかかっても大丈夫ですかね?何、今35thアベニューに住んでるの?それじゃ空港まで遠いねえ・・・・まぁ別にダウンタウンに引っ越せとは言いませんけど~。1日の勤務時間ですが、お客様ピックアップからホテルチェックインまでで、だいたい4時間くらいですね。あ、でも最低1日5時間は勤務させてあげるようにしてますから、残り1時間はオフィスでコピー取りなんかを手伝ってもらうと思います。客商売なので基本的に土日は休めませんし長期休暇も取れません。だいたいね~、今は観光バスのドライバーさんが一人でガイド役もこなすっていう感じなんですよ~。うちでもドライバー兼ガイドって人が何人かいますけどね。・・・・・・とまあ仕事の内容としてはこんな感じです。大丈夫そうですかねえ?』

第一印象として、ふざけんな!!!と思った。いくらこっちがワーホリで、職を探してるからって、足元見すぎじゃ!!!全然割に合わんし、だいたいにして人をバカにしたこの口調!!!安い給料で見下されつつこき使われながら、休みの日にも呼び出し食らって、これじゃなんのためにカナダに来ているのか分からん。

しかしそこは私もオトナ。ニコニコ笑って「そうですか~。大丈夫です♪(^ー^)」と答えておいた。もちろん内心では辞退する気満々で。・・・・最初からここの印象は悪かった。面接なので早めに行こうと思ったら15分前に着いてしまったので、中で待たせてもらえるだろうと思い、受付の人に取り付いでもらって応接室で待っていたら、『え何もう来たの?』という声が聞こえてきた。この時点で職場の印象最悪。結局それから20分待たされた上に、上記のような説明を受けたのですよ。

この旅行会社からは「もう一回来社してもらえませんか?」という最終面接らしき返信があったが、「すいませんもう他で決定してしまったんで」とウソをついて辞退をした。このとき実際、リッチモンドの翻訳会社へも応募していたのだが、そちらの結果はまだ出ていなかった。しかしあのような旅行会社には、たとえ日本へ帰国することになろうとも働きに行く気にはなれなかった。

【結果 番外編】
前述したように、参加できそうなイベントとか講習会にはとりあえず応募してみていた私。隣市バーナビーにある職業訓練校への入校希望生徒としての無料説明会申し込みに応募していたのをすっかり忘れていた。もちろんお金がないので、このような移民向けの職業訓練校に入校するつもりはなかったが、何かの足しになるかと思ったのだ。応募時、インターネットの調子が悪く、何度も送信ボタンを押してしまったためか、呼び出しのような電話を受けた。「何日の何時にここへ来てくれませんか?」という内容を、どこかの企業の面接の連絡だと勘違いした私は、面接を受ける格好で出かけていった。しかし何の会社に応募したんだっけ・・・?恥ずかしながら、どうせ無理だと思いながら手当たり次第に近郊の求人情報に応募していたため、似たようなのはかなり混乱しつつあったのだ。

電話で聞いた会社(その実、学校だった)の場所がよく分からず、最寄だというスカイトレイン・メトロタウンステーションを出てからもどっちに進めばいいのか分からず、スカトレの職員に道を尋ねた。スカトレの職員は親切にもどこかに電話をかけて探してくれたが、私が電話で聞き取ったビル名が間違っていたらしく、結局よく分からない。仕方がないのでスカトレの職員が直接現地へ電話をかけてくれて、場所が判明した。(皆さん!!困ったらスカトレの職員に相談しましょう!!大きな駅じゃないと、ホームにいないかもしれないけれど・・・。)多少遅れたが無事到着した。現地のビルの店舗案内板で、それが学校だったことが分かった。エレベーターに乗りながら、あ、これは就職面接ではなく、学校の説明会だった・・・・!ということを思い出した。スカトレの駅員さんや学校の受付嬢に「ジョブインタビュー(就職面接)なんです!!遅れそうなんです!!」と言ったのに・・・・・恥ずかしい・・・・・・(汗)

学校内で受付や担当が分かれていたため、電話でのその誤解については特に問題にされることもなく、無事担当者の女性職員と会うことができた。ここで、「実は仕事を探している」ということを説明したら、「レジュメを見せてくれ」と言われた。私の職務経験欄には、「トランスレーション(翻訳)」とあったので、それを見たこの女性が「今うちでは新規の市場を開拓しようとしていて、その広報のために翻訳が必要なのよ。もしかしたらうちで雇ってあげられるかも」と言ってくれた。他の職員とも会って詳しく話を聞いたら、どうやらすぐに必要なのは<英語←→中国語>らしい。「そのうちもし<英語←→日本語>の必要が出てきたら連絡するわ。在宅でお願いできるかもしれないし」と言ってくれた。残念ながらその後の連絡はなかったが、このようにして自分で進むべき道を開拓しているような気になれたのは良い経験だった。

【仕事、決定】

現在の翻訳会社を見つけたのは、ほんの偶然からだった。日本人向けフリーペーパーに、日系人キリスト教会の一般人向けイベントの情報が載っていて、「せっかくカナダにいるんだから、キリスト教って何?という人も、ちょっと興味ある、という人も、来てみてください。タダで日本の料理も食べられるよ!」という情報が載っていた。特に怪しい感じもなかったし、日本人が集まるところなら言語の問題で騙される心配もなさそうだし、日本の料理も食べたかったし、とりあえず行ってみた。着いてみると、イベントは後半に差し掛かったところ。みんなでしゃべったりゲームをしたりしていた(ゲームで無料の聖書をもらった)。料理をいただきながら世間話。“ワーホリで来て3ヶ月目、最近某会社に事務で就職が決まった”という女の子と、“カナダに移民して5年目、就労ビザを取ってバリバリ働いている”という女の子と、3人で話をした。3ヶ月目の子は日本でキリスト教の教会に通っていたそうで、5年目の子は既に洗礼を受けているとのことだった。2人に、「今仕事探してるんです。日本では翻訳とかの仕事をやってました。」と言った(コネつくり、コネつくり・・・・)。5年目の子が、「あ、それなら、昔の知り合いで、翻訳会社で働いている人がいるよ。いつも忙しい忙しいって言っていたよ。その人とはここ2~3年連絡を取っていないから、まだいるかどうか分からないけど、その会社のホームページ教えてあげるから応募してみたら?」という感じで教えてもらった。

その後、会社のホームページの求人募集を見て、自分が応募条件に合致していることを確認し、まずは英文レジュメを英語メールで送ってみた。そしたら1週間経っても何の返信もなかった。条件的には合致しているはずなので、今度は日本語レジュメを日本語メールで再送してみた。そしたら(催促の甲斐あって)返信があり、まずはメールでトライアル試験を受けさせてもらえるという。トライアル試験を受けた後、(社長が出張していたため面接に呼ばれるのは遅れたが、)面接に行った先でそのまま採用決定。翌週から勤務することになった。

IMGP1686.JPG

←これが翻訳会社の入っているオフィスビル。リッチモンド市。






非常にラッキーであった。やはりコネとかツテは大事である。

この翻訳会社は社長が中国系シンガポール人、他の社員は日本人で、日本語が分かる英語人(英語を母語とする人)が数人いる。翻訳者や翻訳コーディネーターや翻訳チェッカーがいて、土日休みの週休2日。月給は2,000ドルから開始。(その後の数ヶ月で200ドル昇給した。)もしかして日本で働いてたときより手取り多いんじゃ?という感じだった。

会社のホームページを教えてくれた在カナダ5年目の女の子のお知り合いは、現役バリバリ翻訳部長としてご活躍なさっていた。後で聞いた話によると、彼らは昔、数人でハウスシェアをしていた元ハウスメイトらしい。

今まで触れたことのない文書やIT関係の書類、特許、医療関係の文書、マニュアル、仕様書などを訳すので最初は大変。いろいろな種類の翻訳支援ソフトについても覚えなくてはならない。

しかしこれで生活は安定した。あとは仕事以外に何をするか、考えなければならない。

 

4月初め、インターンシップ先のNPOで、私のお世話係をしてくれているスタッフのIさん(スウェーデン人)と、インターンシップ生のD君(ドイツ人)と私の3人で、近くにある屋内ロッククライミングに行った。

Iさんはアウトドアスポーツが趣味で、本物のロックをクライミングしたりもするが、普段はトレーニングも兼ねてインドアロッククライミングをするのだそうです。D君もスポーツマンなので、クライミングに興味を持ったらしく、2人で仕事後に行ってみる話をしていた。そこに混ぜてもらったというわけだ。

私はアウトドアスポーツはもちろんのこと、インドアスポーツも、市民プールで腰痛改善のためにウォーキングをしたりくらいしか経験がない。スポーツなんて普段はスの字もやらん不健康人間だし、第一運動オンチだ。通知表の体育はいつも2だった。スポーツといえば、大学時代に古武道をかじったくらいのものだ。

そんな私が、こんなハードな(ハードと予想される)スポーツに挑戦してみちゃってよいものだろうか!?
でもまぁ、一人では絶対に行かないところだし、今のところ身近に連れてってくれそうな人もいないし、せっかくのチャンスなので行ってみた。

アウトドアスポーツが趣味のIさんは自転車で現地に向かうという。我々は自転車がないのでバスを使うことにして、現地で待ち合わせた。(余談だが、このときに乗った行きのバスの運転手さんと帰りのバスの運転手さんが同じ人だった。向こうも我々(日本人とドイツ人のデコボココンビ)を覚えていたらしく、こんな偶然がなんとなく面白かった。)

Iさんは常連だが我々は初挑戦なので、まずはナントカという書類にサインをする。確か、スポーツ施設でよくある免責事項の書類だったと思う。必ず「立会人」が必要、とのことで、このときはIさんがサインをしてくれた。このときにIさんが自分の生年月日を記入して知ったのだが、なんと彼女は私より年下!!ドイツ人D君も年下(大学院生)!!Iさんはカナダに移民して、結婚もしていると聞いていたし、かなり落ち着いていて仕事もテキパキこなすし英語だってネイティブ並みにしゃべるから、絶対1個か2個は年上だと思っていたのに。なんとなくショック。まあ欧米人は年より上に見えるとはいうものの・・・・・。


さて、気を取り直して、私の雄姿を見ていただこう。


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←クライミング初挑戦の私の雄姿。









石とか貝殻型の取っ掛かりをつかんで素手で登っていくわけだが、それぞれに色のついたテープが貼ってある。初級の人は青色のテープの貝を辿って行けばいいし、中級に挑戦したいと思えばオレンジ色のテープの貝を辿っていく・・・という感じで、ガイドテープが貼ってある。なるほど、これなら初心者でも簡単だ。(競技とかではないので、何色のテープのものを使用しても一向に構わないが、一応のガイドラインである。)このガイドラインから外れて、違う色に手や足を掛けてしまうと、次に進めなくなってしまう。厳密に言うと、先に進めるには進めるのだが、手の力だけで全身を上に上げなければならない等、苦難を強いられることになる。

壁は、直立のものと上方がせり上がっているものの2種類あり、当然のことながら上方がせり上がっているほうが難しい。だんだん手に汗をかいて貝が滑るので、本格的にやっている人は腰にチョークの粉が入った袋をくくり付けている。

必ず命綱を、下で誰かに押さえていてもらわねばならない。手が滑って落ちてしまったときや、降参するとき、天井まで到達して戻るときなどに、下の人が活躍する。下の人に任せておけば、登っている本人は手も足も使わずにスルスルと降りてくることができる。我々のときはもちろんIさんがこの役をやってくれた。

登っているとだんだん疲れてきて、上まで行く気力がなくなってくるのだが(運動オンチの私はさらなり)、下で彼らが励ましてくれるので、なんとか頂上まで辿り着くことができるのだ。

腰からお尻周りにつける器具と専用の靴はレンタルだが、私たち2人は初回の体験入門みたいなものだったので、特別に無料にしていただいた(15ドルくらい割引)。

Iさんによると、登り始める前に、登る人と下で命綱を押さえている人の二人で一緒に、必ず確認しなければならない事項が何点かあるという。その一つが、命綱の結び方だ。

IMGP0904.JPG

←これが、安全な命綱の結び方。必ず8の字になるようにする。これを怠ると、落下してケガをするかもしれない。





D君は、普通のクライミングのみならず、縄梯子を登るコースにも挑戦していた。縄梯子は天井からただ下がっているだけのもので、壁についていないので、非常に難しいコースらしい。さすがスポーツマンD君、かなりいい線まで登っていた。

夕方5時になり、Iさんの仲間が仕事を終えてやってくる時間になった。我々の体験入門に付き合ってくれていたIさんが、ロッククライミングの仲間とトレーニングに入る時間だ。

我々二人は30分ほどIさんの華麗なクライミングを見学した後、お礼を言って別れ、帰路に着いた。Iさんの他にもここには常連のスゴイ人々がたくさんおり、中でも細い身体に筋肉をつけた若い女性が、まるで掌に吸盤がついているかの如くスルスルと登っていく様を、我々は唖然として見上げていた。

広い世の中、こんな世界もあったのね。という貴重な体験でした。
バンクーバーには桜の名所が多い。春になると、あちらこちらで桜が咲き乱れる。


たとえでも比喩でもなく、街中がピンク色に染まるのだ。


中でも、スカイトレインのターミナル駅ウォーターフロントステーションから一つ手前にある「バラードステーション」は、通勤客や学生にも人気のお手軽花見スポットだ。

ただ、カナディアンは日本人とは違い、公園でお酒を飲んでドンちゃん騒ぎという花見をすることはないので、満開に咲いているのを見て「ほう~」とため息をつくのである。お花見大好きの日本人も、屋外でお酒が飲めない(違法)こともあり、わざわざ屋外での花見の宴を開こうとはしない。郊外のほうではこっそり花見会&酒盛りをしている人もいるかもしれないが・・・。少なくともダウンタウンでは、日本で見られる所謂「花見客」の姿は全く見られない。

ここでは、

世の中に  絶えて桜の  なかりせば  春の心は  のどけからまし
(世の中に一切、桜というものがなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに)

という歌は、どうにも生まれそうにない。


ただ、地元の日刊紙「バンクーバー・サン」には、市内の桜スポットやフェスティバルの情報などの折り込みチラシが入っていた。3月末~4月半ばくらいにかけて、市内で桜祭りが催される。

バンクーバーの桜は、日加友好の証として1940年頃に輸入されたとかなんとか。


IMGP0630.JPGIMGP0631.JPG


←3月19日撮影。





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←3月26日撮影。





花の裏側がちょっと暗く写ってしまったが、だいたいの雰囲気はお分かりいただけると思う。

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←4月16日撮影。





バンクーバーで桜が満開だった頃、私はちょうどNPOでインターンシップを始めたばかりだった。7週間のプログラムの1~2週目で、まだ慣れないし何をしたらいいか分からないし、自分がやっていること(大きな意味で)が正しいのかどうか自信が持てなくなっていたし、一緒にインターンをしていた他校から来たドイツ人2名のほうが責任ある仕事を任されているように思えるしで、思いっきり凹んでいた時期だ。カナダ生活も3ヶ月目に入って少し周りが見えてきて、さらに慣れ親しんだ親切なホームステイファミリーを離れて一人でハウスシェアに入った。買ったばかりの i Pod で、日本の歌は聴くまいと思いつつもついつい聴いてしまった。インターン先から歩いて海辺のバス停まで向かう途中、初めて通る道で桜が満開だった。風が吹いて桜の花びらが舞い散った。

ちょうどそのとき i Pod から流れてきた曲は、TOKIOの『花唄』だった。

嗚呼~花が咲く 理由もないけど
肩落とす僕の上 凛と微笑む
やたら咲き誇る エラクもないけど
泣きだしそうな僕のために 舞う花吹雪


この歌詞を聴いて、カナダに着いてから初めて本気で泣きたくなった。今あのときのことを思い出しても、泣けてくる。このフレーズ全てが、そのときの私を表しているようで。それまでまともにこの曲の歌詞なんて意識したことなかったのに、ちょうどそのような境遇に自分が置かれていたりすると、ぐっと心にしみるものなんだよねえ、歌というものは・・・。



カナダ生活始まって初の泣き言紹介、でした(>_<)
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