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6月4日(月)から、バンクーバー市の南にあるリッチモンド市というところで働くことになった。翻訳会社だ。
5月中旬から職探しをしていて、幸運にも見つけた就職先(翻訳会社)。
【導入】
5月11日(金)付でインターンシップが終わり、語学学校を修了することになった。当初に決めていた予定は「語学学校+インターンシップ」だけだったので、これで予定は全部消化したことになる。引き続きカナダで生活していくための糧を探さなければならないのだ。行き当たりばったりの計画だったため、今後のことなど何も考えていなかったが、貯金も10万円を切っていたので、とにかくなんでもいいから仕事を探さねばならない。仕事が見つからなければ、帰国するより他ない。
勿論当初から、インターンシップ後は働こうとは考えていたが、就職先のことなどは実際に行ってみてからでないと見当がつかない。(と留学エージェントのコンサルタントの人も言っていた。)
とりあえず、インターンシップ先であったNPOでそのままボランティアさせてもらうことにした。これなら生活費以外のお金をかけずに英語の練習ができる。このNPOはかなり居心地がよく、いろんな団体が出入りする建物内の雰囲気も温かく、他のボランティアの人たちやインターンシップ生との交流もでき、国際色豊か。自然もたくさんあるし、立地的にも、バンクーバーで一番といってもいいくらいのエリアに位置する。しかしボランティアは無給。このままではやはり資金切れで帰国の憂き目に遭ってしまう。
【職探しのために行ったこと】
というわけで開始した就職活動。とりあえず王道の「バンクーバー新報」「Oops!」などに当たってみることにする。これら日本人向け日本語フリーペーパーには、毎号求人情報が載っている。他には、これも王道「JP CANADA」というインターネットサイト。JPカナダには、求人情報の他、空き部屋情報、売ります買います、教えて!、遊ぼう!、など、各種情報が入り乱れている。インターネットなので情報の回転も早く、求人情報や空き部屋情報は即日終了(希望者が見つかった)ということも頻繁にある。
上記の日本人向け情報では、主に「日本料理店(いわゆるジャパレス)」「寿司職人」「日本人向けお土産屋さんの販売員」「日本人向け観光ツアーガイド」といった、英語が出来なくてもOKというものが多い。逆に言うと、英語を使う機会はそんなにない。
カナダにいるのだからなるべく英語を使った仕事をしたいと思い(まあ当然だ)、現地の人も見る一般紙や派遣会社求人情報などもインターネットで探してみた。市内のコミュニティー・センター(イベントや講習会などもやる公民館のようなもの)にも顔を出して張り紙をチェックし、情報誌で見つけた一般向けイベントにはできる限り参加してみることにした。
バンクーバーでの仕事探しは、何よりもコネとツテに限る。顔の広い人が勝つ!!というのが常識なので・・・。
【結果1】
カナディアンと同じ立場で応募したカナディアン企業のほうは惨敗。メールで何社にもレジュメ(履歴書)を送ったのだが全然回答なし。レジュメ自体について言えば、語学学校のビジネスコースで先生に添削してもらったものだし、日本から持っていったレジュメ作成の解説本から抜き書きした英文も多いので、英語的な不備・構成上の不備はないと考えて良いと思う。問題は中身だ。もちろん「日本人の名前」であることが選考に悪影響を及ぼしているということは考えられない。カナダで生まれてカナダで育った生粋の“カナディアン”であるけれども両親とも日本人で、見かけは完全に日本人、名前も日本人、という【ジャパニーズカナディアン】は結構普通だからだ。どうやら、「カナダの大学を出ていない」「カナダでの就職経験がない」ということが悪いらしい。もちろん他にも選考に漏れる項目が存在していた可能性はあるが、文章はほぼ完璧、日本人の氏名が悪いわけではない、ということを鑑みるに、書類選考の大敵は「カナダ経験が浅い」ということと考えて差し支えないだろう。
カナダ企業で言えば、2つだけ面接に呼ばれたものがあった。1つは、ダウンタウンにある外国人向け学校(学位が取れる)の日本人カウンセラー兼マーケティングの職。募集を開始したばかりなので、とりあえず応募者全員を面接しているという。やっぱりね・・・・。マーケティングの経験もカウンセラーの経験も全くないのに、面接に呼ばれるわけないと思ってた。書類選考が通ったわけではなかったのだ。面接は中国系らしき現場責任者によって英語で行われた。選考結果はもちろん「×」。
もう1つは、各家庭向けに天然ガスを数年先まで固定価格で売る会社で、そのお得さを説明して契約を取り付けるという営業の職。これも、なんで私が面接に呼ばれたんだろう?というような職だ。というか、面接に呼ばれても最初は何の会社なのかすらよく理解できなかった。面接の2日後くらいに説明会があるからもう一度来てくれと言われ、念のため行ってみた。白人、移民系の人、各種入り乱れた中で、30人くらいを対象にした説明会だった。分厚い資料が配られ、いかにも営業マンという感じの白人男性が、販売員として頑張れば月収ウン万ドル稼げる、全くの素人だった○○さんは数ヶ月でこういう営業成績を上げて・・・・というような内容を延々と熱弁していた。これは・・・・大丈夫なのか?何か怪しい勧誘系か団体系だったらどうしよう・・・・と不安になってきた。説明によると、営業スタッフとしての固定給はゼロで、全て販売ノルマによる達成度で給料が支払われる契約社員制。オフィス勤務ではなく、オフィスに一旦集まって、車で移動させられ、とある交差点で降ろされて各家庭をピンポンして商品を売りつけるという、まさに訪問販売。私が面接に呼ばれたのは、たいして英語話せなくても、日本人家庭向けの販売員として使えるかもしれない、という思惑があった模様。説明会に集まった人は、いろいろな人種・国籍の人のようにも見えたからだ。
いくら日本語でさせてもらえるかもしれないとはいえ、営業自体やったことないし、説明会の営業マンの人の解説も半分くらいしか分からなかったし、だいたいにして固定給が無く毎日違う人と会って訪問販売するなんて、冗談じゃない。やれるわけがない。業務内容が明らかになるにつれて(説明会に出ないと詳細な内容が分からないようになっていたため)、早々に辞退しようと決意した。第1回目の説明会のあと、運良く中国系男性と白人女性の二人組(説明会参加者)と会話する機会を得た。ビクトリアの大学を修了したというその女性は、「毎日毎日訪問販売に行くような仕事なんて耐えられないわ。私はオフィスで毎日こつこつとやっていくような仕事を探してるのよ」と言い、男性のほうも「仕事を探してはいるけど、こういうのは遠慮したいなぁ」と言っていた。そういうわけで、第2回目の説明会には行かなかった。これについては、それっきりである。まぁ、でも、良い経験にはなった。しかしドキドキしたよ・・・・・怪しい団体に捕まったらどうしようかと心配した。あとで調べたら、天然ガスをめぐるこのビジネスは最近始まったばかりで、各社が競って契約件数を稼ごうとしているらしい。別に怪しい職業ではなかったようだ。しかし、私は営業だけはできない。
【結果2】
他に、日本の某現地旅行会社から1件面接に呼ばれたので行ってみた。こちらがまたヒドイ話で。紙上の求人広告では「オフィスで働く事務員とツアーガイドの募集」だったので、私は「事務員」のほうに応募したつもりだった。しかし実際行ってみると、『オフィスのほうはもう一杯なんですよねぇ~。ツアーガイドのほうでどうですかね?』ということだった。一応話を聞いてみることにした。
『今、ワーホリで来てるガイドさんがビザ切れで帰国しちゃうんで補充なんですよ。給料は、ワーホリなので時給8ドル(約800円)になります。仕事内容は、空港に行って日本からの団体のお客様をピックアップし、当社のバスに乗せ、ホテルまで連れていってチェックインのお手伝いをする。以上です。チェックインの際にもし何かトラブルがあれば、英語を使う機会もあるかもしれませんねぇ。もしお客様の飛行機が遅れたとしても、空港でお客様と会った時点から勤務開始となります。交通費は支給しますが、空港までの移動時間やお客様を待ってる時間は勤務時間には入らない(無給)のでご了承くださいね~。お客様の飛行機の到着時刻なんかが前日夜遅くに変更になる場合もあるので、深夜か早朝にそれの確認してもらう必要があります。それと、休みの日でもお客様の都合で急に空港行ってくれなんてこともあるかもしれませんが、休みの日に呼び出しかかっても大丈夫ですかね?何、今35thアベニューに住んでるの?それじゃ空港まで遠いねえ・・・・まぁ別にダウンタウンに引っ越せとは言いませんけど~。1日の勤務時間ですが、お客様ピックアップからホテルチェックインまでで、だいたい4時間くらいですね。あ、でも最低1日5時間は勤務させてあげるようにしてますから、残り1時間はオフィスでコピー取りなんかを手伝ってもらうと思います。客商売なので基本的に土日は休めませんし長期休暇も取れません。だいたいね~、今は観光バスのドライバーさんが一人でガイド役もこなすっていう感じなんですよ~。うちでもドライバー兼ガイドって人が何人かいますけどね。・・・・・・とまあ仕事の内容としてはこんな感じです。大丈夫そうですかねえ?』
第一印象として、ふざけんな!!!と思った。いくらこっちがワーホリで、職を探してるからって、足元見すぎじゃ!!!全然割に合わんし、だいたいにして人をバカにしたこの口調!!!安い給料で見下されつつこき使われながら、休みの日にも呼び出し食らって、これじゃなんのためにカナダに来ているのか分からん。
しかしそこは私もオトナ。ニコニコ笑って「そうですか~。大丈夫です♪(^ー^)」と答えておいた。もちろん内心では辞退する気満々で。・・・・最初からここの印象は悪かった。面接なので早めに行こうと思ったら15分前に着いてしまったので、中で待たせてもらえるだろうと思い、受付の人に取り付いでもらって応接室で待っていたら、『え何もう来たの?』という声が聞こえてきた。この時点で職場の印象最悪。結局それから20分待たされた上に、上記のような説明を受けたのですよ。
この旅行会社からは「もう一回来社してもらえませんか?」という最終面接らしき返信があったが、「すいませんもう他で決定してしまったんで」とウソをついて辞退をした。このとき実際、リッチモンドの翻訳会社へも応募していたのだが、そちらの結果はまだ出ていなかった。しかしあのような旅行会社には、たとえ日本へ帰国することになろうとも働きに行く気にはなれなかった。
【結果 番外編】
前述したように、参加できそうなイベントとか講習会にはとりあえず応募してみていた私。隣市バーナビーにある職業訓練校への入校希望生徒としての無料説明会申し込みに応募していたのをすっかり忘れていた。もちろんお金がないので、このような移民向けの職業訓練校に入校するつもりはなかったが、何かの足しになるかと思ったのだ。応募時、インターネットの調子が悪く、何度も送信ボタンを押してしまったためか、呼び出しのような電話を受けた。「何日の何時にここへ来てくれませんか?」という内容を、どこかの企業の面接の連絡だと勘違いした私は、面接を受ける格好で出かけていった。しかし何の会社に応募したんだっけ・・・?恥ずかしながら、どうせ無理だと思いながら手当たり次第に近郊の求人情報に応募していたため、似たようなのはかなり混乱しつつあったのだ。
電話で聞いた会社(その実、学校だった)の場所がよく分からず、最寄だというスカイトレイン・メトロタウンステーションを出てからもどっちに進めばいいのか分からず、スカトレの職員に道を尋ねた。スカトレの職員は親切にもどこかに電話をかけて探してくれたが、私が電話で聞き取ったビル名が間違っていたらしく、結局よく分からない。仕方がないのでスカトレの職員が直接現地へ電話をかけてくれて、場所が判明した。(皆さん!!困ったらスカトレの職員に相談しましょう!!大きな駅じゃないと、ホームにいないかもしれないけれど・・・。)多少遅れたが無事到着した。現地のビルの店舗案内板で、それが学校だったことが分かった。エレベーターに乗りながら、あ、これは就職面接ではなく、学校の説明会だった・・・・!ということを思い出した。スカトレの駅員さんや学校の受付嬢に「ジョブインタビュー(就職面接)なんです!!遅れそうなんです!!」と言ったのに・・・・・恥ずかしい・・・・・・(汗)
学校内で受付や担当が分かれていたため、電話でのその誤解については特に問題にされることもなく、無事担当者の女性職員と会うことができた。ここで、「実は仕事を探している」ということを説明したら、「レジュメを見せてくれ」と言われた。私の職務経験欄には、「トランスレーション(翻訳)」とあったので、それを見たこの女性が「今うちでは新規の市場を開拓しようとしていて、その広報のために翻訳が必要なのよ。もしかしたらうちで雇ってあげられるかも」と言ってくれた。他の職員とも会って詳しく話を聞いたら、どうやらすぐに必要なのは<英語←→中国語>らしい。「そのうちもし<英語←→日本語>の必要が出てきたら連絡するわ。在宅でお願いできるかもしれないし」と言ってくれた。残念ながらその後の連絡はなかったが、このようにして自分で進むべき道を開拓しているような気になれたのは良い経験だった。
【仕事、決定】
現在の翻訳会社を見つけたのは、ほんの偶然からだった。日本人向けフリーペーパーに、日系人キリスト教会の一般人向けイベントの情報が載っていて、「せっかくカナダにいるんだから、キリスト教って何?という人も、ちょっと興味ある、という人も、来てみてください。タダで日本の料理も食べられるよ!」という情報が載っていた。特に怪しい感じもなかったし、日本人が集まるところなら言語の問題で騙される心配もなさそうだし、日本の料理も食べたかったし、とりあえず行ってみた。着いてみると、イベントは後半に差し掛かったところ。みんなでしゃべったりゲームをしたりしていた(ゲームで無料の聖書をもらった)。料理をいただきながら世間話。“ワーホリで来て3ヶ月目、最近某会社に事務で就職が決まった”という女の子と、“カナダに移民して5年目、就労ビザを取ってバリバリ働いている”という女の子と、3人で話をした。3ヶ月目の子は日本でキリスト教の教会に通っていたそうで、5年目の子は既に洗礼を受けているとのことだった。2人に、「今仕事探してるんです。日本では翻訳とかの仕事をやってました。」と言った(コネつくり、コネつくり・・・・)。5年目の子が、「あ、それなら、昔の知り合いで、翻訳会社で働いている人がいるよ。いつも忙しい忙しいって言っていたよ。その人とはここ2~3年連絡を取っていないから、まだいるかどうか分からないけど、その会社のホームページ教えてあげるから応募してみたら?」という感じで教えてもらった。
その後、会社のホームページの求人募集を見て、自分が応募条件に合致していることを確認し、まずは英文レジュメを英語メールで送ってみた。そしたら1週間経っても何の返信もなかった。条件的には合致しているはずなので、今度は日本語レジュメを日本語メールで再送してみた。そしたら(催促の甲斐あって)返信があり、まずはメールでトライアル試験を受けさせてもらえるという。トライアル試験を受けた後、(社長が出張していたため面接に呼ばれるのは遅れたが、)面接に行った先でそのまま採用決定。翌週から勤務することになった。
←これが翻訳会社の入っているオフィスビル。リッチモンド市。
非常にラッキーであった。やはりコネとかツテは大事である。
この翻訳会社は社長が中国系シンガポール人、他の社員は日本人で、日本語が分かる英語人(英語を母語とする人)が数人いる。翻訳者や翻訳コーディネーターや翻訳チェッカーがいて、土日休みの週休2日。月給は2,000ドルから開始。(その後の数ヶ月で200ドル昇給した。)もしかして日本で働いてたときより手取り多いんじゃ?という感じだった。
会社のホームページを教えてくれた在カナダ5年目の女の子のお知り合いは、現役バリバリ翻訳部長としてご活躍なさっていた。後で聞いた話によると、彼らは昔、数人でハウスシェアをしていた元ハウスメイトらしい。
今まで触れたことのない文書やIT関係の書類、特許、医療関係の文書、マニュアル、仕様書などを訳すので最初は大変。いろいろな種類の翻訳支援ソフトについても覚えなくてはならない。
しかしこれで生活は安定した。あとは仕事以外に何をするか、考えなければならない。
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