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今回は、今住んでいる家に引っ越すまでの流れについて書こうと思う。

ホームステイは3月の末までだったので、3月の初めから家探しを開始した。誰もが読んでる日本語フリーペーパー「バンクーバー新報」のクラシファイド欄を見て、値段・地理などの条件を考慮していくつかピックアップ。

ちなみにクラシファイドとは・・・・

 classified 
【名-1】 3行広告、求人広告、不動産広告、求職広告
【名-2】 極秘文書、機密
【名-3】 告知欄◆新聞・雑誌・ウェブの小さい広告・告知を集めた欄

ここでは、もちろん1番目の意味。クラシファイド欄とは、ルームメイト募集・ホームステイ生徒募集・売ります買います・友達募集・求人広告などの投稿記事が載っている、市民による市民のための広告欄である。クラシファイド欄は地元の新聞にもあるし、こういったフリーペーパーにもあるし、今はウェブサイトにもある。私は以前、この言葉は日本語の「暮らし」にファイドという謎の英語をくっつけたものだと思っていた。もともと日本語で「カナダ生活ガイド」のようなウェブサイトを見ていて知った言葉だったため、変な先入観を持っていたのだ。(勘違い編としては、私は子供の頃、「セバスチャン」という西洋人の名前は「セバス」ちゃんだと思っていた。でも、鬼怒川をキドガワと読んだりはしない。)

とにかくこのクラシファイド欄を見て、候補をピックアップしたのである。

私が決めた条件は以下の通り。
 ・レントが安いこと。高くても400ドルまで。
 ・バンクーバー市内。バスパス(1ヶ月定期券)は1ゾーン区間。
 ・高速インターネットがついていること。
 ・ダウンタウンまでバスかスカイトレイン1本で着けること。

バンクーバー新報のクラシファイド欄には、日本語の広告と英語の広告が両方載っている。日本語で広告が出ていても、電話してみるとオーナーは英語を話す人だったりする(オーナーが日本人の友人に頼んで、日本語の記事を出してもらったケースなど)。3月初めの時点で、英語で交渉をする自信のなかった私は、とりあえず日本語で対応してもらえそうなところから順に電話をかけていった(この時点では、けっこう負け気味)。最初にかけたところでは、日本人の年配の女性が出た。話を聞いていると、ダウンタウンまでバスの乗り換えが必要なことと、ルームメイトが日本人だということが分かり、それに少し難色を示したところ、なぜかいきなり説教されてしまった。なんで私は今日本語で、このおばさんに説教されてるんだろう?と疑問に思いつつ、大学時代住んでいたアパートの大家(けっこうきつい性格のおばさん)を思い出しつつ、早々に礼を言って電話を切った。次に電話した番号に出たのは、英語を話す若い女性だった。日本語OKの表記があったから電話したのに。「あなた部屋を探してるんでしょう?でもその部屋はもう空いてないわ。日本語話せる子ももういなくなっちゃったし」とのことだった。まあ空いてないんじゃしょうがない。

次に電話したのが、今住んでいるこの家。記事は日本語だったが、電話に出た大家は英語しか話せないと言う。私が最初に「日本語話せますか?」と聞いたため、大家は住人の日本人に代わってくれた。その人は翌日の飛行機で日本に帰国するため、荷造りをしているところだったが、だいたいの概要と家までの道順を丁寧に教えてくれた。そういうわけで、翌日見学に行く(来る)ことになった。

実はこのとき、語学学校でクラスメートだった韓国人の友人Iちゃんと一緒に住むかもしれないという話になっており、Iちゃんが見つけてきた韓国人オーナーの家と、私が見つけたこの家を同じ日に一緒に見学に行くことになった。(家の見学は、いろいろと問題があるといけないので、必ず複数人で行くように。という注意事項をよく耳にしていたということもある。)

1件目に韓国人オーナーの家へ。オーナー自身も引っ越したばかりの新築の家のベースメントで、レントは一人450ドル。部屋はきれいだったが、値段も高いし、いまいち決め手がなく、結論が出ないままその家を後にした。韓国人オーナーは英語が苦手だったらしく、Iちゃんと韓国語で話してばかりで全然私のことを気にかけてくれなかったので、印象もあまりよくなかった。

2件目に訪れたのが、今住んでいるこの家。かなり古いが、最初見たときはその古さがいいと思った。(後で実際に住んでみて、その古さを実感することになるわけだが・・・。)

この家は貸し部屋が5部屋あり、それぞれ設備と広さとレントが違っている。
①水道設備のある日当たりの良い表側の部屋。2階。キッチンは共用。320ドル。
②設備は特になくベッドと棚と机だけだが、ある程度広い。2階。キッチンは共用。350ドル。
③大きな窓があり、専用キッチンもあり、広い。レントが最も高い。1階。たぶん430ドル。
④バルコニー下の離れ部屋。この部屋からは、一度外に出ないと母屋の中に入れないが、キッチンもついていて結構広い。たぶん330ドル。
⑤部屋の中に狭いシャワーとトイレと小さいキッチン、冷蔵庫、レンジ、白黒テレビがある。家の中で最も狭く安い部屋。1階。洗濯機と乾燥機がすぐ近くに置かれているため、稼動中はとてもうるさい。295ドル。

バンクーバー新報には2番の部屋の広告しか出ていなかったが、話を聞いてみると3月末の時点で帰国する人が4人いて、3番以外は全部空くのだそうだ。1番の住人は既に決まっていたから、選択肢は2番、4番、5番。2番は、他に希望者がおり、4番は外だし男性専用っぽい感じだったので、5番にすることにした。レントも一番安いし、バンクーバーでこの値段は破格だし、部屋はとにかく狭いが一人だけ住むならなんとかやっていけるだろう。部屋の中に一応は一通り揃っているし。そういうわけで、その日に返事をしてしまい、次の日にはデポジット(敷金)を支払いに来た。デポジットを支払った時点で、この部屋は私の予約済みということになる。一緒に住むかもしれないと言っていた韓国人のIちゃんには申し訳なかったが、彼女には他で探してもらうことになった。

デポジットを払いに来た日、ちょうど住人たちが夕食会をするというので、誘われて参加することになった。大家の友人も2人来ていた。大家はフィンランド人だが、住人たちは5人とも日本人(このうちの4人が3月末に帰国することになるわけだが)。日本語で家の説明をいろいろ聞いた。あとで聞いたところによると、「カナダに来てから英語が嫌いだということに気づいた」という人がいたため、家の中はずっと日本語環境だったそうだ。

大家がフィンランド人であるため、フィンランド仲間の職人さんに作ってもらったサウナが家の中にある。私はまだ試したことはないが、そのうち試してみたい。私はけっこうサウナ好きなんです。私の部屋には一応シャワーが付いてるけど、狭くて汚くて、その狭さと汚さと言ったら監獄並みとの噂もあるほどなので、一度も使ってない。トイレットペーパー置き場と化している。前の住人も使ってなかったそうだ。シャワーは、代わりに、サウナ室の隣にあるのを使っている。これはお湯の出がいいので、実はほとんどみんな、このサウナ横のシャワーを使っているらしい。ああ、でもお風呂、バスタブ、恋しいです。

私が引っ越したのは3月31日で、4月1日に5人目の住人が入居し、住人新世代が全員揃った。全員日本人だったが、家の中では英語で話すように一応約束をした。男の子が3人、女の子が私含め2人。ワーホリビザが私含め3人、学生ビザが2人。私がこの家に引っ越した際は、ホームステイの家族に車で荷物ごと送ってきてもらった。引っ越しの様子は、また別途書きたいと思う。

ハウスメイトとは共用のキッチンや2階のリビングで会う。時間が合えば一緒に夕飯を取ったり、みんなで自分のおやつを持ち寄って即席ポットラックパーティーをしたりもする。家主(大家)がよく夕食会を開いてくれる。人が入れ替わるときにはお別れ会・歓迎会をする。

アメリカのテレビドラマ(『フルハウス』や『フレンズ』など)で見るシェアハウスとはちょっと違うものの、それなりに楽しくやっております。

フルハウスでやっている住居形態には憧れていたんだけど、住人が全員日本人(しかも単身者・学生)だと、そうはならないですわ。
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ロンドラでi Pod nano 2GBを買った。今更とお思いになる方も多いだろうが、私にとってはちょっとした大イベントだったので、とりあえずここに記す。

ちなみにロンドラとは、菓子から化粧品、日用品、簡単な電化製品、薬、本、CD、ゲーム機、カメラなどが何でも揃うチェーンのドラッグストアで、本名をロンドンドラッグという。あの狭いダウンタウンの中だけでも3店舗くらいある。

i Podを購入した理由は大きく分けて3つ。

1つは、リスニング力強化のため。なんてマジメなんでしょう私って。英語の参考書付属のCDなどを四六時中聞いていれば、リスニングの力になると考えたのだ。

もう1つは、バス対策。バンクーバーは2010年冬季オリンピックに向け、どこもかしこも工事中。今住んでいる家の周囲では交通手段はバスしかないのだが、近所を走る「22番バス」が時間になっても来ない。22番に限らず、バスが来ない。来ても遅れる。ラッシュアワーでは車内はかなり混み、満員になるとバスドライバーはバス停で止まってくれないため、更に次のバスを待たなければならないこともある。チャイナタウンのど真ん中を通るこの22番バスは、中国人のお年寄りばっかり乗ってくるため、席は譲らなければならない。ただでさえ工事中で揺れるのに、こっちのドライバーは運転が荒く、つり革一本で安定して立つことなどほぼ不可能。まあそういうわけで、バスの中で英語の参考書等を「読む」のは無理がある。荷物を持っていれば尚更。長~い待ち時間と乗車時間を有効活用するためには、ポータブルプレイヤーが最適。乗り物酔いすることもない。

もう1つの理由は、既に自分のパソコンにi Tunesが入っていることだ。日本から音楽を持ってくる際に、CDはかさばるので、全てi Tunesでデータ化して持ってきた。つまりデータ形式がMP3だけではなく、i Tunes/i Pod特有の形式となっている。i Tunesを使えば、i Podを同期させるのが超簡単。

まあそういうわけで、他のMP3プレイヤーよりはi Podを選んだわけだ。

バンクーバー市内、特にダウンタウンやバスの中では、一人だけでいる若者はほとんどと言っていいほど、ポータブルプレイヤーのイヤホンをしている。しかもi Pod付属のイヤホン。推測で、i Pod普及率75%くらいと見た。

こういったものを買うとき、日本だったらまずヨドバシカメラに行ってみるところだが、バンクーバーではどこに行ったらよいのかよく分からなかったので、(ヨドバシとイメージがダブる)ロンドラに行けばまず無難だろうと思い、行ってみた。まずダウンタウン中心部にあるグランヴィルストリート店へ。i Podは勿論売っていた。が、私が欲しい手頃な値段の2GBが売り切れだった。仕方ないので同じくダウンタウンのロブソンストリート店に行った。が、ここでも売り切れ。店員さんに聞いたら、もう1店(デイビーストリート店)に電話してくれた。そっちの店舗には置いてあるそうだ。その店員さんが、「今すぐそっちの店舗に行けるなら、取っといてもらえるよう今電話で頼んであげるけど?」と言ってくれたので、まあ徒歩でも15分くらいの距離だし、行くことにした。そのときロブソンストリートで友人と会う約束があったが、場所は多分どこでもよいので、携帯で電話してデイビーに来てもらうことにした。ロブソンの店員さんがデイビーの担当者に電話で伝えるとき、「今から○○さんという女の子が行くから・・・」というふうに、私の名前を伝えたかったらしいが、私の名前(日本人名)には馴染みがなかったらしく、発音できず、結局自分の名前を伝えていた。私も気を利かせて、偽名(ジェニファーとかアンナとか)を名乗っておくべきだったか?

まあとにかくその足でデイビー店に行き、無事i PodをGET。価格は169ドル(1万7千円くらい)だったが、なんと税金だけで20ドルも取られた。結局2万円近い買い物となった。カナダの税金キライだ~!日本で買ってくればよかった・・・あれだけ悩んで結局買わなかったのだった・・・・。

みなさん。もしカナダに来ようと思っている場合は、必要な電化製品は全部日本で買ってきてください。カナダの記念にカナダのものを買おうなんて思わないように。日本の製品の方が、耐久性もいいし性能もいいし値段も安いです。絶対に。特に、CD-ROMにはさらに変な税金がかかりますので多少かさばってもCD-ROMは買ってきたほうがいいです。音楽CDをコピーするという前提とされ、音楽業界の損失補填のためだかなんだか知らないけど、とにかく高い税金がかかります。私は、25枚パックで500円くらい税金プラスされました。(そのときもロンドラで買った。店員に「これは何の代金だ」と聞いたら、「それは税金だ。おれたちのせいじゃない」と弁解された。)音楽CDをコピーするんじゃない、自分で撮ったデジカメ写真を焼くだけなんだ、といくら主張してもダメ。私は、かさばるからといって30枚パックのCD-ROMをそのまま日本に置いてきてしまって後悔しました。

肝心のi Pod nanoだけど、期待通り、かなりいいです。確かに音質は評判通りまあまあだけど、英語の音声を聴くだけなら十分だし、どうせ外のうるさいところで音量最大にして聴くんだし、音質はそんなに気にならないです。それと、i Pod付属のイヤホンはどうやら音漏れ対策が為されているようで、音量を最大にしても音漏れが気にならない。(他のイヤホンで試してみたら、超音漏れしまくりだった。)操作性も抜群だし、ときどきちょっとバグってリセットかけなければならないことを別にすれば、性能も良いです。ちなみに、リセットかけても中身は消えない。i Tunesとの連携も非常に良いし、簡単でラクチン。デジカメ写真も入れられる。nanoなので(ナノナノデ?)、軽くて小さくて携帯に便利。画面の言語も、英語、日本語、チェコ語、デンマーク語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、ギリシア語、イタリア語、ハンガリー語、オランダ語、ノルウェー語、ポルトガル語、ロシア語、ポーランド語、フィンランド語、スウェーデン語、トルコ語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語に対応。さすが北欧西欧南欧東欧中欧と、ヨーロッパ系はカバー。

買うとき、言語の面と充電の面が気になって店員さんに聞いてみたが、全然問題ではなかった。店員さんによると充電はUSBポートを通して行うから、日本の電圧でも関係なく充電できるそうだし、言語は上記の通りだし。

nanoじゃないi Podや、nanoでももっと容量の大きいタイプを買えばもっと良かったんだろうけど、2GBでとりあえず十分です。パソコンは毎日立ち上げてるので、i Tunesと同期させて曲目を変更すれば飽きも来ないし。

というわけで、今回は、私の新しいオモチャの話でした。

インターンシップ、そう、企業研修である。もう一度説明すると、私はILSCで、7週間の語学学校(ILSC校内で勉強)+7週間の無給インターンシップ(カナダ企業で研修)というプログラムをやったのである。学校、企業、学生本人の協力関係で成り立つという意味で、またの名を「Co-opプログラム」という。

そもそも何故インターンシップをしようと思い立ったかというと、ワーホリなので学校終了後に働くことを考えると、ちょっとでも経験を積んでおいた方が後々の就職活動に役立つと思ったからである。学校では英文履歴書の書き方、面接の仕方などを練習し、企業では同僚との付き合い方、電話のかけ方などを練習できる。学校のプログラムを利用すれば、あまりストレスを感じずにこれらの経験が積めるに違いない、と考えたのである。

まあ、基本的な方向性としては、間違ってはいなかった。14週間ずっと学校で勉強を続けてもそれなりの成果は出せたと思うが、学校の外に出て、早い段階からカナダ社会を知ることができたのは、大きなプラスとなった。

さて、このプログラムでは、入校前に提出した英文履歴書と職務経験、本人の希望、英語力などを総合的に判断し、コーディネーターが派遣先企業を選んでくれる。その後、コーディネーターと一緒にその企業を訪問し、面接。合格となったら晴れて研修先に派遣される。これが案内書にも載っている本プログラムの概要である。どうせ無給なんだからどんな企業でも受け入れてくれるんだろう、ということはなく、無給でもそれなりの仕事をこなせる人じゃないと採用してくれない。受講資格も、中級上のクラスからだ。ILSCで勉強していた期間中に知り合ったトルコ人の女の子(英語はかなり上級)が次のことを教えてくれたことがある。彼女は既にある企業でインターンシップを開始していて、その同じ会社に一人、スピーキングのあまり上手でないILSC生徒が面接に来たそうだ。しかし募集されていた職種は、スピーキング力必須の受付業務。彼はリジェクトされてしまったそうだ。その話を聞いたとき、スピーキング力に自信のない私としては、かなりショックを受けた。大丈夫なんだろうか、私・・・。どこかの企業が拾ってくれるんだろうか??と。

Co-opプログラムの生徒は、派遣先の分野を第3希望まで事前に選んで提出する。私の第1希望は旅行業、第2希望は環境関連のNPO、第3希望は出版・ジャーナリズム業だった。旅行業は、まあなんとなく面白そうだったから。環境関連NPOは、大学時代に東京でそういった公開講座によく出ていたこともあり、関心があった。「環境関連」と書いたのは、プログラム申し込み書のサンプルにあったのを写しただけというウラの事実もある。出版・ジャーナリズムは、経験のある人でなければならないと募集要項に書いてあったので、経験のない私はだめもとで書いてみただけ。とまあ、なんとも適当に分野を選んだわけだが、それなりに全部興味のある分野となっている。

コーディネーターと1~2度話し合いをし、結局私の派遣先は、第2希望の環境関連NPOとなった。生徒の希望はもちろん優先されるが、その時期その業界でEnglish studentの需要があるかどうかも考慮される。たとえタダで働きます!と言ったって、真夏にスキー場の受付は募集されていない。コーディネーターと一緒に面接に行き、晴れて3月26日(月)から7週間のインターンシップに突入。

派遣先のNPO ウェブサイト http://www.spec.bc.ca/

IMGP0839.JPG


←派遣先NPOの建物。以前は白かったが、外壁を青く塗装してオリジナリティ溢れる外観になった。



IMGP1118.JPG

←近所で飼われている猫。よく迷い込んできてご飯をねだる。
 毛並みがゴージャスにきれいな、みんなの人気者。






Society Promoting Environmental Conservation (SPEC/スペック)という。現在の主な活動内容は、ハイウェイ1の拡張工事と橋のTwin化(交通量が多いので橋を2本にするらしい)への反対運動。ハイウェイの拡張はブリティッシュ・コロンビア州政府のプロジェクトなので、反対運動の状況としては厳しいものがある。まだ工事は開始されていないので、プロジェクトをストップできる可能性はまだあるらしい。そのための署名集めや(小規模の)デモ活動などもしているらしい。その他、使用済みの乾電池の回収(こちらでは、大抵の人は乾電池を普通の燃えるゴミに捨てる)、ソーラーパネルの普及促進運動、グリーンルーフトップ(屋上に緑を植える)計画、無農薬の安全な食物、など、環境に優しいプロジェクトを進めていて、バンクーバーでの環境問題情報センターのようになっている。といっても、NPOなので、活動資金は政府からの補助や個人からの寄付金に頼っており、有給のスタッフは3人だけ。その他に委員会メンバーが13人いるが、彼らは他に仕事を持っていて、週1くらいの割合でSPECの活動をしている。なので、活動は無給のインターンシップ生やボランティアによって支えられている。ボランティアの人たちは時間のあるときに来るという感じなので、継続した大きなプロジェクトを任せるのはちょっと難しい。しかもボランティアの人たちに十分な教育をする人手も時間もないので、どうやって多数のプロジェクトを推進しているのかは不明である。私の他にも、同じ時期に他の学校から一人、同じ学校から一人のインターンシップ生がいた。インターンシップ生は基本的に毎日“通勤”するので、ある程度ちゃんとしたプロジェクトを任せられる。

私がアサインされた仕事は、SPECのウェブサイトのアップデート。Greenpagesというコンテンツがあり、その中には多くの質問(例:どうやったら環境関連の活動にもっと参加できるの?や、コミュニティを持続可能なものにするにはどうすればいいの?など)と答え(関連ウェブサイトのリンク先)が掲載されている。最終更新日が2003年だったりして、その情報が少し古くなってきており、いくつかのリンク先も切れているので、私はそれらを最新版に更新すべく日々ウェブリサーチをしていたのである。

その後、晴れる日が多くなってきたので、屋上グリーン化計画にアサインされた。野菜や花の種を買ってきて、種をまいて、毎日水をやって、コンポストの土を耕して・・・ということをやっていた。野菜の名前は全部英語だし、日本では見たことない野菜もあるし、農業関係の英語には明るくなかったので、最初はちょっと苦労した。seedling、sow、waterlogなどという単語を知らなかったので・・・。それと、日本とカナダの気候や土質も違うし、日本名と英語名が同じ名前でも実際は違う植物だったりもするので、ほとんどチンプンカンプンの状況から始めた。

その中で感銘を受けたのが、「コンパニオン・プランツ」という構想。ある種の植物(または花)は、ある種の植物(または花)と一緒に植えると、何かいろいろと良いことが起こるらしい。たとえばトマトの苗とバジルを一緒に植えると、収穫量が増え、バジルがトマトに良い香りを与え、害虫も寄せつけないというアメイジングな効果が現れるらしい。じゃがいもとマリーゴールド、マメ科とペチュニアなど、いろんなグッドコンビネーションがあるらしい。これを使うと、農薬や余計な肥料や殺虫剤が不要で、野菜の味も良くなるという良いことづくめ。日本でも結構普及しているらしい・・・・興味のある方は コンパニオン・プランツ でググってみてください。

ウェブサイト一例: http://www1.u-netsurf.ne.jp/~g-time/kiso/kiso_7.html (日本語)

ちなみに、一緒に植えてはいけない組み合わせというのも存在するらしい。ローズマリーとじゃがいもを一緒に植えると、成長を遅らせてしまうらしい。うむむ、これはおもしろい。

さらに興味深いことに、たとえばトマトとバジルなら、パスタソースを作る材料としても良い組み合わせだ。聞いただけでもおいしそうだ。そういったことから、トマトとバジルを一つのポットに植えて、「パスタポット」とし、パスタを作るときにはそのポットを使う、ということも可能。キャベツorブロッコリーとトマトも良いらしいので、こっちは「サラダポット」かな?一緒に食べておいしい野菜は、一緒に育ててもおいしいらしい。自然とは良く出来ているものだ。

このように、研修先は、実際にはカナダ企業ではなくカナダ”NPO”だった。そのため、企業でバリバリ仕事をするという当初の夢は実現できなかったが(スピーキング力が足りないんじゃしょうがない)、NPOでいろいろ面白い経験をした。勤務時間もフレキシブルで、近所のナイスなコーヒーショップにコーヒーを買いに出掛けたり、周囲を散歩したりしてもOKなので、ほとんどボランティアメンバーの状況だった。スタッフもみんな気さくで親切で、いろんなボランティアメンバーとも出会えた。

同じ建物に複数の環境関連NPOが入っていて、みなそれぞれに活動をしているので、他の組織の人たちから学ぶことも多かった。一時期、雨漏りのするビルディングの修理中に「グリーンピース」バンクーバーオフィスが滞在していたこともあった。グリーンピースっていったら、知らぬ者のない最も有名な環境団体だよね。

7週間のインターンシップが終わってからも、今度はボランティアメンバーとして、就職活動の合間にちょくちょく顔を出すこともできた。このインターンシップを通して、学校に籠って勉強するだけではない、自然に人とコミュニケーションをする方法を学ぶことが出来た。どんな企業・団体に派遣されるかは分からないというものの、私の第一歩としては最適だったと思う。

 以前、バンクーバーミニミニツアーの記事を書いた際に、Tourist Infoについて触れた。

「地球の歩き方」には「日本語を話せるスタッフもいる」と書いているが、私が行ったときにはいなかった、ということも書いた。

しかし正確にお伝えするためには、これに少し付け足すべき事実があった。

その日によって、サービスできる言語の種類が違っているのだ。そしてそれは、外に掲示されているのだ。(下図参照・・・画像をクリックすると大きくなります)

TouristInfo.JPG








「Language Spoken Today (今日の言語)」・・・中国語、フランス語、ドイツ語、日本語、とある。


今回は、バンクーバーとバンクーバー周辺の観光地のガイドブックを山ほどもらってきてしまいました。

guidebooks.jpg








これが全部タダで入手できるんだから、Tourist Infoに行く価値は絶対にあり!!です。

ちなみにこの日は日本語サービスがあったけど、ガイドブックを集めに行っただけだったので、スタッフの人とは全く話をしませんでした。

それにしても、観光客向けにこんなにも立派なガイドブックを無料で配るだけの財政的余裕はどこから生まれるんだろう・・・とちょっとギモンに思った。2010年冬季オリンピックに向けて今から準備をしているのだろうか。

4月20日の午後5時頃、ダウンタウンのジョージアストリート沿いにあるアート・ギャラリーの前を通りかかったら、そこの広い庭に、驚くほど多くの人々が集まっていた。バンド演奏のような音楽も聞こえ、テントやテーブルも出ていて、一見するとまるで夏祭りか何かのようだ。

これは一体何の集まりなんだろう・・・。普段は、こんなに人が集まるような場所ではないので、何かの偶然とは思えない。

で、ふと気づいた。そこに集まっている人々の共通した特徴に。

 ・アジア系の顔が全く見当たらない。バンクーバーでは本当に異例のこと!
 ・皆、若い。16~30歳くらいと見た。
 ・だいたい髪を染めてピアスをしている。それも、鼻ピアスやら舌ピアス。
 ・皆、たばこのようなものを吸っている。
 ・輪になって芝生に座り込んでいる人たちも多い。

うーむ。なんとなく、これ以上かかわっちゃいけないような雰囲気がむんむんだ。しかも今は私一人だし。だいたいにして、バンクーバーなのにアジア系の顔がいないというのが怪しすぎる。今ここに集まっているような人種は、普段の昼間はほとんど見かけない。一体普段はどこにいて、どこから出てきなすったんですか、あなたがたは。

まぁしかしここは公道のどまんなかなんだし、真昼間だし、いざとなったら逃げられるだろう。皆、仲間同士で固まっており、全く他人に関心を示していないようなので、多分大丈夫だろう。

・・・と、好奇心のかたまりのような私は、詳しく観察してみた。(と言っても、怖いので、遠巻きに。)
歩道には普通におじさんおばさんたちが歩いていたので、その日常と非日常の境界線あたりから写真撮ってみた。

IMGP1297.JPG
 (写真なんか撮って、後で変な人に追いかけられて文句つけられたりしないかな・・・とドキドキしながら撮った写真。大丈夫だったからこそ今こうして呑気に記事を書いてるわけなんだけど。)




 


一部分を拡大してみよう。



385a8335.JPG









おわかりだろうか。「LEGALIZE(合法化する)」という文字と一緒に、マリファナの葉のマークが見える。そう、これは、マリファナを合法化せよ、というデモの一種だったのだ。


そういえば皆、揃いも揃って、なんだかたばこのようなものを吸っている。
よく見てみると、皆テンションがハイで、酔っ払っているような感じである。
下図のような大きな旗を羽織っている人もいる。

10b0089djpeg


 ※この図は、私が合成して作りました。




本来メープルリーフがあるべき場所に、マリファナが・・・・!

日本の国旗でこんなマネをやったら直ちに逮捕されるのでは・・・・・!


この集会の目的は、これでもう間違いない。ところで、なんだろうこの変な匂いは。雑草をすり潰して煮詰めたような青臭い匂い・・・。もしやこれが噂に聞くマリファナの匂いってやつか!以前誰かのブログで「バンクーバーを歩いていると、誰でも一度はマリファナの匂いをかぐでしょう。」と書いてあった。それを読んだ私は、「マリファナの匂いを知らなければ、たとえ匂いをかいだとしても認識できないんじゃないの?」と思っていた。しかし、たとえマリファナを吸ったことがなくても、あの異常な匂いは識別可能だった。後日、ダウンタウンのグランビルストリート沿いのコーヒーショップにいたときも、同じ匂いがして、そのとき友達が「これはマリファナの匂いだ」と教えてくれたので間違いない。(ちなみにその友達も、もちろん吸ったことはなくて、知り合いが吸っているときに一緒にいたことがあるそうだ。)

帰宅してからインターネットで調べてみたところ、やはり4月20日はマリファナ合法化運動の日だった。聞くところによると、マリファナはたばこより身体への害が少なく、オランダなど一部の国では既に合法化されているとのこと。カナダでもマリファナ合法化運動の歴史は長いようだ。今は一応違法となっているが、マリファナを吸っているところを警察に見られても捕まらず、前科もつかないそうだ。ただ、売買したり栽培したりすると捕まるらしい。また、捕まるか捕まらないかは、マリファナを吸う場所と時間にもよるそうだ。週末のグランビルストリートの繁華街あたりで吸うと、検挙件数を上げたい警察の餌食になるとかならないとか。

友達の幾人かは、友達の友達から勧められた経験があると、私も実際に聞いている。


まあ私は興味ないけどね。っていうか、人が吸っている匂いをかいだだけで具合悪くなってしまったので。あの手の青臭い匂いは、普通の観葉植物だったとしても、苦手なんだよね。

合法化の是非は、今ここで論じるには複雑すぎるので、言及しないことにします。

参考までに、カナダにおけるマリファナ関連の英文の記事をダウンロードしておきました。この中に、「April 20, the date of the annual marijuana legalization rally」という記述が見られます。

ダウンロード(pdf)


今回の記事のタイトル「mohasky people in Vancouver」は、「バンクーバー マリファナに酔った人々」という意味でした。

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